独立行政法人日本学生支援機構からお金を借りた大学時代〜4年間で240万円〜

独立行政法人日本学生支援機構からお金を借りた大学時代〜4年間で240万円〜

中学生の時に父親が心筋梗塞まであと1歩という状態で手術を受け、その後も定期的に入院・検査を受けていました。

幸い会社で働けるレベルではありますが、大学入学の際に母親から

「いつまた手術する状態になるか分からないし、もしもの時に備えて奨学金を借りておいてほしい」

と言われました。

国立大でも結構な学費

合格したのは国立大学。

しかし初年度が入学金25万円、授業料が1年で50万円、自宅から通える距離だったので定期代月1万円がかかることが分かっていました。

私立大学に比べれば学費は安いものの、1年浪人させてもらって予定代の出費もあったことは理解しているので、奨学金を借りることにしました。

大学で奨学金の説明会を開いてくれたので、説明はそこで聞きました。

説明会にはたくさん人が来ていた

奨学金を借りるなんてお金がない家だと思われないかなあと不安になりました。

が、説明会にはたくさん人が来ていたので、利用するのは当たり前なんだなあと逆に思い知らされました

日本学生支援機構の借り入れ主体はあくまで学生本人

日本学生支援機構の借り入れでしたら、借りる主体はあくまで学生本人なのでほぼ自分で手続きできるのが良いです。

教育ローンだと親の名義ではないと借りられないので、仕事の合間に親に手続きしにいってもらわなければいけません。

大学生になったので、それくらいは自分で手続きしようと、書類に印鑑をもらう以外は全部1人でやりました。

奨学金には有利子と無利子の2コースがある

奨学金には有利子と無利子の2コースがあるのです。

無利子は希望者が多く審査に合格しない場合があると友人から聞いたので、有利子と無利子を併願して申し込みました。

有利子のコースで借りられることに

結果、有利子のコースで借りられることになりました。

金額は毎月5万円にしました。

これなら年間60万円ですので、授業料が支払えるからです。

初めてお金が振り込まれたのは7月でした。

借り入れは4月スタートなので、この7月には4〜7月分の計20万円を遡及して振り込みされます。

すぐ下ろしたりせずに銀行に預けたままに

当時19歳の私に、20万円はとても大金に思えました。

が、本来使うつもりのないお金なので、すぐ下ろしたりせずに銀行に預けたままにしておきました。

大学卒業までお金に手を付けずにいられたら、貯まったお金で一括返済すれば出来るだろうとも思ったからです。

大学の4年間は無事終わりました。

父親は定期的に検査入院するものの大病を患うことなく、大学の4年間は無事終わりました。

そして社会人になって地方で働くことになり、引越し代や家具をそろえるのに少しお金がかかりました。

奨学金は一括返済したかったです。

が、この引越しで色々お金がかかったことと、何かあった時のために少しでも貯金は多い方がいいだろうという両親の助言もあって、月々返済をすることにしました。

16年間支払って完済

返済は社会人になった年の10月からで、返済は約13000円。

全部で16年間支払って完済です。

それから7年間毎月返済していたのです。

が、結婚が決まり、遠距離恋愛だった彼氏のいる地域に行くことになって退職することになりました。

その時貯金が500万くらいあり、結婚前に借金はなくしておくと思い、残り130万程を一括返済しました。

主婦になるのに、旦那さんの給料で奨学金を支払って貰うのは申し訳ないですしね。

繰上げ返済で、2万円程安くなりました。

繰上げ返済だったので、毎月返済していた場合の返済金額合計からは2万円程安くなりました。

お金のありがたさを学べてよかった

私の場合大学時代に分不相応なお金を手にしてしまったことで、逆にお金の使い方が慎重になってしまいました。

また、貯金を趣味に生きているような感じになってしまいました。

遊びで使っても良かったはずなんですが、勉強以外に使うことに抵抗もあり、貯まっていく一方でした。

お金を借りて失敗したと思ったことはありません。

お金のありがたさを学べてよかったと思いますし、奨学金を借りている以上ちゃんと勉強しようという気持ちになりました。

女性の方は結婚して家庭に入る場合、奨学金の返済をどうするかよく話しあわれた方が良いですね。

これから奨学金を借りる方へ。

そして、これから奨学金を借りる方へ。

民間に比べて利子が安いとはいえ、奨学金は借金です。

就職先が決まらない、あるいは決まっても返済できるだけの余裕がないから返済できている人が少ないという話を聞いたことがあります。

利用にあたっては、20年、30年先のことを考え本当に返済できるかどうかをよく考えてください。